10.マルセル・ジュノー広場

袋町小資料館に隣接して、マルセル・ジュノー広場がある。

 

 マルセル・ジュノー博士は、終戦直後に、放射能をおそれず広島市内に入り、治療に当たった。
 赤十字精神の体現者といえるような人だが、博士の手配した医薬品によって救われた人は数多いという。
 
 

 博士の生誕100周年を記念してこの広場は作られたが、この地を選んだのはこの袋町国民学校におかれた救護所で博士が治療に携わったことによるものである。

 なお、それ以前から平和資料館の南側にマルセル・ジュノー博士を顕彰する碑がある。

 

 ヒロシマを語ることは、その悲惨さを語ることが主になる。
 それは必要なことではあるが、悲惨ばかりでは閉塞感が出てくる。
 その悲惨さの中で、肯定的な人間の行動を学べる例として、ジュノー博士は格好の題材なのではないだろうか。

 

【2007.7.14. 読売新聞夕刊より】

2007.5.23.

MENUに戻る